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インタビュー

高橋由貴子様

〈プロフィール〉

高橋 由貴子 Yukiko Takahashi

・文化庁認定無形文化財選定保存技術保持者
・淑徳大学非常勤講師 江戸の文化講座
・文京区伝統工芸会会員
・三越百貨店 友の会 版画教室主宰

加盟団体

・東京伝統木版画工芸協同組合
・NPO法人 伝統木版画ルネサンス
・浮世絵木版画彫摺技術保存協会

インタビュー【動画】

Q.このお仕事を始められた経緯を教えていただけますか?

高橋氏:私の家が代々江戸木版画のお仕事をしていまして、末っ子の私も兄姉と共に父の仕事を手伝っておりましたが、いつしか美術全般に関心が高いと父に見込まれた私が跡を継ぐ形となりました。
嫌いな世界じゃないので、いままで楽しくやらせていただいております。

Q.修行中のエピソードなどございますか?

高橋氏:私の場合は、父の元で勉強する形でしたね。父は厳しい人で、常に世の中の優れた美術品や工芸品などの良い物を観て目を養うように言っていました。それが私にとっての修行ですね。

Q.江戸木版画の最大の魅力を教えていただけますか?

高橋氏:機械的に作られた物に比べて、手にした時に非常に温かみがあります。
そこには彫師、摺師だけではなく、紙を摺った職人さんの思いがあり、丈夫で綺麗な紙があってこそ、江戸木版画という物がより一層素晴らしい作品として皆様にお届けできるのだと思います。

Q.今後挑戦してみたいことはございますか?

高橋氏:私は非常に欲張りで、好奇心が旺盛なものですから、いつも様々な物に関心があって、常に新しいことに取り組みたいと考えています。
今後は、木版画によって今日まで継承してきた技によって、何か日本の若い世代の方々や世界中の人々にアピールできる作品が出来ないかなと考えています。

Q.日本の子供たちに向けて何かメッセージをいただけますか?

高橋氏:日本という国に生まれたことをまず感謝して欲しいですね。日本には四季があって、季節ごとに自然を肌で感じることが出来ます。
それを日本人としての原風景として身体に浸み込ませた上で、色々なお仕事に就かれるといいかなあと思っています。

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