インタビュー
大川 肇 様
〈プロフィール〉
大川 肇 Hajime Okawa
小田原漆器/木地部門 伝統工芸士
昭和53年:大学卒業後工房に入り、
小田原漆器の伝統工芸士第一号の玉木一郎氏のもとで学ぶ。
平成15年:伝統工芸士として認定される。
翌年には大川木工所の代表に就任。
デザインコンクール:優秀賞、優良賞
木製品フェア:審査員特別賞
各百貨店やドイツの展示会への出展、雑誌・TVなどのメディアにも掲載。第61回全国植樹祭で来県された天皇・皇后両陛下の食事に大川さんの小田原漆器が使用されるなど、小田原漆器を伝える活動を積極的に行っている。
インタビュー【動画】
Q.このお仕事を始められた経緯を教えていただけますか?
大川氏:おじいさんの代から続く家業だったので、その流れで始めました。
Q.修行中のエピソードなどございますか?
大川氏:ろくろは身体で覚えなければいけないので、教えてもらったのは最初の一回だけでした。品物の固定が緩く飛んでしまうこともありました。
Q.小田原漆器の最大の魅力はなんでしょうか?
大川氏:ケヤキの木目の美しさや、木の温もりが感じられるところですね。日本は木の文化なので、「木っていいな」と感じると思います。
Q.今後挑戦してみたいことはございますか?
大川氏:ネックレスやイヤリングなど、女性のニーズに合わせたものに挑戦していきたいなと思います。
Q.将来を担う子供たちに一言お願いします。
大川氏:教育というのは非常に大事だと思います。
今、木地師や塗師がだんだん減っていますが、子供達が工房でも見学や体験をしたり本物の工芸品を見ることで、
将来それがきっかけで「やりたい!」と思う子が必ず出てくるので、決して悲観するようなものではないと思っているし、期待しています。